大院長の高齢の患者さん。久しぶりにやって来た。結構なお年のおばあちゃんだ。
「通わなあかんけどなあ。来れるかな?」
「通うわ」
「あんたはデマンドバスで来るんかな?」
「私は町バスなんさ。デマンドは電話で予約せなあかんで、めんどうでな。原付も危ないから乗るなって言われて、鍵を取り上げられたんさ。それからは町バス」
「まあ、事故したらあかんしなあ。でも町バスはバス停から歩かなあかんやろ?」
「たまにはええ運動になるわさ。今日は孫が仕事休みやったから、送ってくれたんやけどな」
「それはええな」
「でもな、孫に送ってもらうと、”寸志”が要るんさ。バス代より高つくけどな(笑)」
「かわいい孫に渡すんやでええわさ」
「まあなあ。それを知った息子が、”わしにはくれへんのに~”って文句言うから、”今までさんざん渡したやろ~”って言うんやけどな(笑)」
隣で聞いてて、笑えてしまった。
おこずかいじゃなくて、”寸志”~。
なかなかよいなあ~と思いました。