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診療室日記534

最近、地元同級生で、今は遠方に住んでいる子に会う機会が増えてきた。定期的に実家へ帰ってきては、親の面倒を看ているのだ。地元の近くに兄弟がいればよいが、最近は子ども皆が街に出ていることが多い。そのため、定期的に来て、介護することになるのだ。

高齢になった親は”危ないから~”という理由で、運転免許返上していることも多い。運転免許を返上すれば、買い物に行くのも病院へ行くのも不便になるわけだ。町としては、なるべく解決すべく”町営バス”や”デマンドバス”を走らせているが、個人的にこまごま動こうとすると、娘や息子を頼りにするわけだ。

この前急患で、同級生の母親が来た。運転手は同級生だ。
「久しぶりやなあ。今日は運転手?」
「今日は病院へ連れて行かなきゃあかん日なんさ。さっきまで病院行ってたのよ。入れ歯が痛いって言うからさあ、行くなら私のいるうちに~って言って、急に電話させてもろたんさ。ごめんな」
「ええよええよ。運転手のおるうちの方がええわさ(笑)」
「病院でTちゃん(同級生)にも会ったよ」
「最近よく来てるみたいやねえ。お母さんの介護なんやろ?」
「毎週来てるみたいやでぇ」
「毎週はえらいなあ。京都からやろ?」
「電車で来るみたいやけどな」
「私らの年代は、介護か孫の子守やて。ウチは孫がいないから介護だけやけど」
「そうやなあ。そんな年になったんやな(^_^;)」



田舎では高齢者の一人暮らしや夫婦二人暮らしが多く、介護問題が山積みだ。介護が必要になった時、皆さまいろんなパターンで介護している。

1、定期的に娘や息子が通って面倒をみる。このパターンの場合、娘が通うことが多い。
2、退職後や早期退職をしてから、Uターンして親と同居して面倒をみる。このパターンは息子に多い。家族を街に残し、自分が一か月に一度くらい街に帰るのだ。子どもがまだ学生だとか、妻は孫の子守があるとかで、妻子は町に変わらず住み続ける。
3、介護老人ホームへ預け、たまに会いに来る。この場合、費用の問題がある。親の年金でまかなえればよいが、まかなえない場合、だれが負担するか~で、結構もめるらしい。難しいよね。


それでも田舎は、近所付き合いが昔から密なので、結構近所の他人が面倒をみていたりする。なかなかほほえましい光景をよく見る。
町ではどうしてるんでしょうねえ。


人生100年時代~。新たな問題が山積みです。



by tamaki50 | 2018-07-04 12:38 | 診療室日記 | Comments(0)
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