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診療室日記481

久しぶりに来た患者さん。大昔には来ていたようだが、もう何年もご無沙汰らしい。結構な年齢のおじさまだ。

スタッフが待合室で主訴を聞いていた。
「今日はなとしたん(どうしたの)?」
「頭が痛い。肩凝りもひどい」
「ここは歯医者やからねぇ(笑)。歯医者で治したいとこがあるんやろ?」
「噛むと痛いとこがあるんや~」

だんだん会話の声が大きくなっている(笑)。

診療しながら会話を聞いていた私は、『かなり高齢なのかな?』と思っていた。

いよいよそのおじさまの番となり、治療イスに座った。
「痛いとこはどこ?」
「ん?」
「痛いとこがあるんやろ?」
「あちこち痛い」
「特に痛いのはどこ?」
「歯」
ん~。歯が痛いのはわかってんだけどね(^。^;)
「上?下?右とか左とかさあ」
「ここも。ここも」
左右指差して言った。
「あちこち痛いで、よくわからん」
よくわからんのはこちらのほうだ(笑)。見て判断するしかない。

結局、レントゲンを撮って、こちらで判断することにした。

認知症なのか、難聴なのか~。判断に迷うところだ。
スタッフの知り合いみたいなので、「認知症?難聴?」と聞いてみた。
「頭はしっかりしてるけど、耳はほとんど聞こえないらしいんさ。息子が言ってた」とのこと。
ん~、大きな声で、分かりやすくゆっくり喋るかぁ(^_^;)。

難聴とかは、なるべく自己申告して欲しいなぁと思ったのでした。


by tamaki50 | 2017-07-12 10:04 | 診療室日記 | Comments(0)
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